夜寝る時、少し仮眠を取りたいと思った時、目を瞑ると、めまいがして眠れない!なんてことありませんか?
めまいとは、立っている時や起きている時に起こるイメージですよね。
貧血、寝不足、ホルモンバランスの異常や風邪などの体調不良の時など、めまいは様々な理由で起こりますが、大抵は立っている時、座っている時、などに多く、目を瞑ってしばらく横になっていると治る、なんてものも多いです。
なので、寝ている時のめまいなんてあるの?と想像できない人もいるでしょう。
しかし、このような症状を起こす病気もあるのです。
今回は、寝ている時に起こるめまいについて代表的なものを調べてみました。
横になると起こるめまい、原因は?
メニエール病
めまいというと思いつく、最も有名な病気の一つでしょう。
若い女性に多いイメージがある病気で、内耳のリンパが増えることで起こる病気です。
激しい回転性めまいが起こり、強い吐き気があります。
内耳に異常がある場合は、目を瞑っても症状が収まらないことが多く、これが他のめまいとの見分け方にもなります。
ただし、目を瞑ってめまいが起きたからと言ってメニエール病かと言われると所見は難しいです。
発作的に起こり、難聴も伴う場合も多く、特に初回の発作では突発性難聴と間違われることもあります。
- 症状
初期は、少し耳に違和感を覚える程度で気付きにくいです。難聴のみを訴えることもありますので、めまいが無いとなかなかメニエール病だと気付きにくいでしょう。メニエール病の特徴は、耳が詰まる感じが続き難聴になり、時には酷い吐き気を伴うほどの回転性めまいを発作として反復することです。めまいの種類も、周囲がぐるぐると回転するほどのものから、雲の上をふわふわと歩いている感じのものまで様々です。
- 治療法
メニエール病の原因は、ストレスや疲労と関係していると言われています。めまいが酷い場合は、点滴などでめまい止めを投与して収まるのを待ったり、抗うつ剤などの服用をすることもありますが、原因が精神的なものであることが多く、投薬すれば治る、というものではありません。医師の指示を受けながらゆっくりとカウンセリングなどを交えて治療していく形になるでしょう。
ロンベルグ微侯陽性
聴き慣れない言葉かと思いますが、目を閉じるとめまいに襲われるというよりも、視覚を奪われることによってバランスが取れなくなる症状です。
人のバランス感覚は、目、三半規管、脳によって保たれています。
このうち、一つが失われても、二つが機能していれば、特にふらつくことは無いのですが、一つしか機能していないとバランスを保つことが難しくなってきます。
つまり、立った状態で目を瞑ると、ふらふらとして倒れそうになってしまうということです。
目を瞑って機能を停止させることで、バランス感覚が失われると言う事は、三半規管か脳の機能にどちらかに問題があるということになります。
三半規管に問題がある場合が割合的には多いです。
- 対処法は?
生活リズムを整え、バランスの良い食事を心掛けましょう。過度なストレスも、原因となります。また、あまりに酷いめまいが続く時はきちんと医療機関で診察を受けましょう。耳鼻科、脳神経外科などが良いでしょう。
その他、脳の病気の可能性も?
目を瞑っていても開いていても、同じようなめまいが続く時、脳の疾患である可能性もあります。
早めに病院で検査を受けましょう。
酷いめまいは病気が原因かも?医療機関へ早めの受診を
いかがでしたか?
めまいと言っても、原因は様々なものがあります。
もしかしたら、寝不足かもしれませんし、風邪をひいてしまったのかもしれません。
しかし、重大な病気が隠れている可能性があることも忘れずに、あまりに続く、もしくは症状が重い場合は必ず医療機関を受診しましょう。