へその掃除をした後に、お腹が痛くなってしまったことありませんか?
また、こすりすぎてしまい、おへその周辺が赤くなってヒリヒリしまったり、出血してしまった・・・なんて経験もあるのではないでしょうか。
せっかくキレイにしようとしたのに、それが原因でトラブルになってしまっては元も子もありません。
正しいへそのお掃除の方法を確認してみましょう。
へそはいじっちゃダメ?
子供の頃、お母さんから「お腹が痛くなるからへそはいじっちゃダメ」と言われた方も多いと思います。
へそは、奥の方で腹膜と接しています。
これは赤ちゃんの時に、お母さんのお腹の中で胎盤と繋がり、そこから栄養・酸素を補給し、老廃物を出していたからです。
ですから、へそをいじると、腹膜を刺激することになり、腹痛の原因となります。
へそのあたりの皮膚は薄いため、力加減のしにくい子供がいじると危険です。
ですから、お母さん方は子供にいじらないよう注意するのです。
しかし、おへそには垢がたまります。
これがいわゆるゴマと呼ばれたりもしますが、当然キレイなものではありません。
よくおへそが臭くなったり痒くなったりする原因にもなりますね。
子供のうちは親が、ある程度自分でできるような年齢になれば、正しい方法で掃除をして清潔にするのがよいでしょう。
へその掃除
①日頃の手入れ
入浴の際、皮膚がある程度ふやけた状態のところに、石鹸を付けた手で優しくへそを洗います。
あらい終わったら、しっかり流しましょう。
これだけで垢は溜まりにくくなります。
②垢の除去
こびりついてしまっているものは、ベビーオイルやオリーブオイルを使うと効果的です。
入浴前にオイルをおへそに塗り、5分ほど浸透させます。
そこから、綿棒を使って垢を除去していきます。
取れない垢は、無理に取ろうとせず、また別の日に除去しましょう。
綿棒が怖い、といういう方は、指で優しくマッサージしても大丈夫です。
その後、入浴し、石鹸の泡で優しくへそを洗ってください。
③市販のお掃除セットを使う
オイルを使うのに抵抗がある方は、Amazonなどでへそ専用の掃除セットが売られています。
こちらを使用するなら安心しておへその掃除ができますね。
無理は禁物
お母さんの教えを守り、長年へそをいじった事が無い方もいると思います。
そのような場合、垢が皮膚に固着してしまい、なかなか除去できないものもありますよね。
気になりだすと、どうしても取りたくなるものです。
ただ、絶対に無理矢理垢を引きはがそうとしないでください。
爪や耳かきなどで強くひっかくのもダメです。
へそにできた傷から臍炎という病気になってしまう可能性があります。
臍炎の症状としては、へそのあたりが赤く腫れたり、痛みや熱を帯びるなどがあります。
また、へその傷から腹膜炎を起こす可能性もあります。
へそに傷ができてしまった場合は、速やかに皮膚科を受診してください。
消毒の処置と抗生剤を処方してもらえます。
また、自分では取れないけれど、どうしても除去したい垢がある場合にも、皮膚科に相談してみてください。
へその垢を取りやすくする尿素軟膏などを使って処置をしてくれるでしょう。
へそをお掃除し初めてキレイになると、どんどんやりたくなってしまいますが、へそ周辺は非常にデリケートです。
くれぐれもやりすぎることなく、へそに対する優しさを忘れないでください。