いつもと同じように咳やくしゃみをした瞬間から胸が痛い。
そしてその痛みが数日たってもなかなか治まらない、ということがあります。
この場合考えられる症状としてどんなものがあるのでしょうか。
また咳やくしゃみをしただけで肋骨などを骨折することがあるのでしょうか。
受診する際の診療科目と合わせて調べてみました。
咳やくしゃみで胸の痛みを感じる原因
普段意識しないかと思うので分かりにくいかと思いますが、実は咳やくしゃみによって身体にはかなりの圧力がかかります。
一説によるとくしゃみが体外に噴出した瞬間の速度は300kmを超えるとされています。
それだけの速度や圧力がかかるので、変な姿勢でくしゃみなどをすると身体に負担がかかります。
胸のあたりに痛みを感じる代表的な症状は肋間神経痛です。
これは肋骨に沿って走る神経を痛めることによって起こります。
その他にも様々な病気の症状の一つとして胸の痛みが現れることもあります。
またこういったこととは別に呼吸器系の疾患によるものもあります。
この場合は肺になんらかの異常があると予測されます。
「咳で筋肉痛になる?腹筋、背中、肋骨が痛いときはこんな病気の可能性も!?」でも書きましたが、ただの筋肉痛の場合もあります。
咳やくしゃみで骨折する可能性について
咳やくしゃみで骨折?はい、骨折する可能性はあります。
骨折といっても完全に折れてしまうことはあまりありません。
いわゆるヒビが入った状態になることはあるのです。
前述しましたように咳やくしゃみは身体に負担をかけます。
変な体勢でのくしゃみや、加齢により骨が弱くなっている場合。
このような時に急にくしゃみをすると肋骨にヒビが入ることがあるのです。
また長引く咳による疲労骨折という可能性もあります。
ちなみにくしゃみが原因でギックリ腰になることは関係者の間でよく知られたことなのです。
咳やくしゃみで胸の痛みがあるときの対処法・受診について
咳やくしゃみで痛みがあるときはどうしたらいいのか。
ひとまずは安静にするべきでしょう。
原因が分からない以上無理にストレッチなどをしない方がいい場合もあります。
もしヒビが入っていればいずれにしても安静にする以外対処法はありません。
また胸の痛みからは様々な病気が考えらえます。
肋間神経痛や骨折だけでなく、狭心症や心筋梗塞など。
心臓の疾患である可能性もゼロではないのです。
では受診したい場合はどこに行けばいいのでしょう。
骨の異常など、原因がはっきりしているときは整形外科と判断できますね。
ただこれは自分では判断できません。
かかりつけの内科などがあればまずはそこで受診した方がいいでしょう。
内科でもレントゲン設備を備えた病院がありますから。
安静にしていてもなかなか治まらない場合は受診してみた方が安心できますね。