日焼けをしすぎると火傷と同じ症状になることがあります。
その症状は痛みや火照りといった、皮膚表面のものだけではありません。
体内に残った熱を放出しきれずに発熱したり、激しく嘔吐する場合もあるのです。
こういった症状は赤ちゃん・子供の場合重くなってしまうのでしょうか。
また発熱してしまった時の対処法にはどんなものがあるのでしょう。
日焼けが原因で起こる発熱・赤ちゃんや子供の場合
皮膚表面は紫外線によるダメージを防ぐためメラニン色素で防御されています。
この仕組みは大人も子供も同じです。
しかし発育がまだ十分でない赤ちゃんや小さなお子さんは皮膚は柔らかいですね。
ダメージへの耐性も大人ほどではありません。
こういったように防御機能を超えて日焼けをすると様々な症状となって現れることがあります。
その一つが発熱です。
しかしこの現象は悪いことばかりではありません。
身体にこもってしまった熱を対外に放出する役目もあるからです。
つまりは生理現象の一つとしてとらえることもできます。
日焼けが原因と思われる赤ちゃん・子供の発熱への対処法
日焼けが原因で発熱している場合は熱中症の可能性もあります。
体内に熱がこもっていますので、まずは冷やすことが優先です。
皮膚表面がほてっている場合は水風呂に入るという方法もあります。
しかし発熱を伴っている時点で大抵のお子さんや赤ちゃんはぐったりとしています。
安静にしながら鼠蹊部(そけいぶ)、リンパに近い部分を冷やします。
具体的には脇の下や首筋、また太ももの付け根などです。
血流が集まるこういった部位を冷却することで身体全体を冷却していくのです。
ただ、冷えピタなどの冷却シートを使用する際には注意すべきことがあります。
日焼けで炎症が起きている部分には貼らないようにしましょう。
⇒日焼けに湿布、冷えピタや熱さまシートを貼るのは効果がある?
受診の必要性と診療科目について
ではこういった症状、どの程度になったら受診した方がいいのでしょうか。
赤ちゃんの場合、発熱がおさまらずぐったりしてあまり反応がない。
こういった状態になると熱そのものよりも脱水症状の危険があります。
なるべく早目に受診した方がよいでしょう。
日焼けによる診療科目は状態によってわかれます。
日焼けが火傷のような状態になっている時。
つまりは皮膚表面の痛みなどを診てもらいたい場合は皮膚科になります。
ご存じない方も多いようですが、火傷の専門は皮膚科です。
外科で対応してくれる場合もありますが、急を要する場合は皮膚科の専門医を探した方が間違いありません。
そして皮膚はそれほど心配ではなく、発熱の症状を診てもらいたい場合。
この時の診療科目は小児科です。
これは赤ちゃんでもお子さんでも変わりません。
発熱の場合は先に述べましたように脱水の可能性もあります。
また熱中症やプール熱、手足口病などの夏かぜ。
これら日焼け以外の要因が関係していることもあるので、やはり小児科となります。
ちなみに多くの市町村では主に中学生以下を小児科としています。
12~13歳だから内科でも大丈夫、とこちらが訴えても対応してもらえないことが少なくありません。
夜間救急などにかかりたい場合は診療科目をよく確認しましょう。