急な発熱や火照りには、冷えピタや熱さまシートなどの冷却シートをよく使いますね。
いざという時のために常備している方も多いと思います。
では日焼けによる肌の熱感や火照り。
こういった症状に冷えピタや熱さまシート、または冷湿布などを貼っても効果はあるのでしょうか。
また、そもそもこういった使い方をしても大丈夫なのでしょうか。
日焼けをして湿布、冷えピタ、熱さまシートを貼りますか?
日焼けあとが火照る時は、とにかく冷やしたいですよね。
実際こういった時に冷えピタ、熱さまシートを使う方はいるのでしょうか。
ツイッター上の意見を見てみましょう。
9.5枚の冷えピタを貼って寝る私も๐•°(৹˃̵﹏˂̵৹)°•๐ 0.5は鼻に貼る分…… もう一生、日焼けはしないようにします……
— YUURI (@kk_yuuri) 2015, 5月 18
全身冷えピタ貼って、日焼け落ち着かせ中…… pic.twitter.com/0UiwM8uAfw
— mishika.H (@0423_missy) 2015, 5月 17
この他にも多数、熱さまシート、冷えピタを日焼けあとに使用しているという意見がありました。
では湿布についてはどうでしょうか。
荷物持ちながら歩き回ってたから、めっちゃ両肩痛くて湿布貼ったはいいけど、微妙に痛い。しみる。多分日焼け。地味に痛い。明日湿布臭いのやだけど、痛さには変えられない。そんな訳でおやすま。
— くれあ@世界中がshinin’ (@clair3suite) 2015, 5月 17
今日は大変日差しが強いなかでの 試合となりました。 日焼は肌に熱を持たせます。 今日の入浴時に冷水を浴びたり 軽めの湿布などで肌を冷やしてあげましょう。アイシング変わりや、日焼けの痛み止めにもなります。
— SHIGAT&Fbot (@iwasantf) 2015, 4月 26
湿布についても同様に、日焼けあとに使用するといった意見が多数見られます。
やはり「とりあえず熱をしずめたい!」という目的で冷えピタ、熱さまシートや冷湿布を使う方は多いようですね。
日焼けで痛む部分に湿布、冷えピタ、熱さまシートを貼って大丈夫?
それでは上に見られるような意見を参考にして、日焼けに湿布や冷えピタ、熱さまシートを使って問題はないのでしょうか。
まずは湿布について考えてみましょう。
湿布には温湿布・冷湿布と呼ばれる2種類のタイプがあります。
日焼けあとは冷やしたい方向で使用するので冷湿布になりますね。
では冷湿布、本来の目的は皮膚の冷却なのでしょうか。
いいえ、違います。
湿布自体の本来の使用目的は、打撲などによる炎症を鎮めるためのものです。
その症状の状態に応じて、温湿布と冷湿布を使い分けます。
しかし、例えば冷湿布について言いますとこれは患部を冷やしているのではありません。
メントールやアルコールなど、揮発性の高い成分を使用して冷たく「感じているだけ」なのです。
では冷えピタ、熱さまシートなどの冷却シートはどうでしょうか。
これは発熱に使用するくらいですから、熱を吸収して外に放出する効果はあります。
実際に日焼けのほてりに使用している人は多いですし、それで楽になったという意見もあります。
https://www.youtube.com/watch?v=LL6jxzBAECY
しかし日焼けは火傷に近い状態になっていることがあり、肌はダメージを受けています。
こういった冷却シートの注意書きを見てみましょう。
「炎症・ただれなどがある場合は使用しないでください」といった主旨のことが必ず記載されています。
専門知識のないわたしたちが、自分の日焼けあとの肌をみてダメージがあるかどうかは判断できませんね。
日焼けで痛みがあるところに貼って、さらに炎症がひどくなるということも十分ありえますからね。
そういった観点からすると、冷却シートを用いるというのもベストな選択ではなさそうです。
正しい日焼け後の対処法
ではいったいどのように日焼けあとの火照りに対処したらよいのでしょう。
日焼けは程度の差こそあれ、火傷として対処した方がいいでしょう。
火傷はご存じのように肌が相当にダメージを受けています。
こういった部分に直接湿布などを張り付けると、その部分がさらに炎症をおこす可能性があります。
手軽にできて効果が期待できる方法は、流水でしばらく冷やすことです。
水を含ませたタオルなどをあてるという方法もありますが、あまり冷却効果は長く続きません。
そして水ぶくれや発疹などが多くみられる場合は受診した方がいいでしょう。
その際の診療科目の専門は皮膚科となります。
日焼けしすぎるとヒリヒリとした痛みが長く続き、シャワーに入れないことさえありますね。
こうなる前に本来は日焼け止めを適切に使用し、過度な日焼けを予防することが大切です。