普段スポーツをやっていなくて急に体を動かすと筋肉痛になることがあります。
病院へ行くほどでもないけど痛みが気になる。
こういった場合の対処法は「筋肉痛で寝れない!和らげる、ほぐす3つの意外すぎる方法!」でも詳しく書きました。
ただ、今回はその対処法の中でも「冷やす」「温める」ということに絞って紹介します。
湿布の使い方などと合わせて考えてみましょう。
筋肉痛のときは冷やす?温める?どちらが効果的なのでしょうか
筋肉痛になる正確な原因は、実のところ現代の医学でもまだ解明されていません。
ただ筋肉、もしくはその周辺の組織が炎症を起こしていることは違いありません。
では炎症と呼ばれる状態への対処は冷やす?温める?どちらが効果的なのでしょうか。
炎症やそれに近い痛みの症状には、急性期と慢性期があります。
痛み全般に言えることですが、急性期の痛みはまず冷やす。
少し落ち着いて慢性期に入ったら温める、とうい方法が基本となります。
そして筋肉痛の場合も同様の対処法となります。
筋肉痛を冷やしたり温めたりすることに湿布は有効なのでしょうか
筋肉痛も炎症の一種ですので、消炎効果のある湿布は有効です。
ただ注意していただきたい点はあります。
まず「冷湿布」「温湿布」などという名称をよく耳にしますが、これは俗称です。
冷湿布という名称から、まるで患部を冷却する効果があるように想像しますが冷やす成分はありません。
感触をよくするためメントールなどの「ヒヤッ」とする成分が含まれているだけなのです。
とは言えそういった理由で使用できない、というわけではありません。
冷湿布と呼ばれる種類のものは消炎効果があるので、急性期・慢性期ともに使用できます。
温湿布に関しては血管を拡張させる作用があるので、急性期に使用すると痛みが強まる場合があります。
温湿布を使用するなら慢性期です。
このように筋肉痛に湿布を使用する場合、患部を直接冷やしたり温めたりする効果はありません。
しかし痛みを和らげるために以上のように使用することができます。
筋肉痛のときの効果的な部位の冷やし方や温め方について
冷やすか温めるかは痛みの時期によって変わる、と書きましたが少し詳しく見ていきましょう。
急性期
これは筋肉痛を感じ始めた当初で、部位が赤く腫れて熱を持っている時期です
この時期は炎症部分が高い熱を帯びていますので、冷却することで炎症や痛みを抑えます。
急性期は軽い筋肉痛の場合おおむね2~3日間とされています。
お風呂で温めるとじんじんとした痛みが強まり、アルコールを飲んでも患部が痛む。
急性期としてわかりやすい痛み方です。
慢性期
そして急性期がすぎ、じんじんとした痛みがドシッと重みをもった鈍いものに変わってきます。
この時期になると激しい炎症が治まって、損傷からゆっくりと回復しようとしています。
今度は炎症を抑え込むのではなく、血液の通りをよくして栄養素などの回復成分を患部に運ばなければなりません。
つまり温めることによって血流をよくする必要があるのですね。
以上が筋肉痛の効果的な冷やし方や温め方となります。
ただ、これはあくまでも応急的な対処法です。
あまりにも症状が長く続く場合は「筋肉痛が治る期間は何日くらい?長いと病気の可能性もある?」で書きました通り、病気の可能性もあるので病院に行くことをおすすめします。