運動後の筋肉痛はそれほどめずらしいことではありません。
しかし筋肉痛と合わせて別の症状が出ることがあります。
筋肉痛後の発熱・頭痛・だるさ・悪寒などです。
経験のない方には以外に思われるかもしれません。
発熱・頭痛・だるさ・悪寒が筋肉痛と直接関係あるのかどうか。
今回はこの点について考えてみます。
筋肉痛による発熱について
痛み・疲労・発熱は3大アラームとよばれ、体調と密接な関係にあります。
疲労がたまれば発熱、痛みが強くても患部が発熱。
逆に発熱や痛みによって体力が消耗され疲労する、など
筋肉痛が直接的な原因となって発熱することはあまりありません。
しかし症状が出た時の前後関係が重要です。
筋肉痛になるほどの運動をしていれば疲労します。
しかも筋肉痛自体の痛みもあり、より疲労が増えます。
いくつもの条件が重なることで身体にはいつも以上に負担がかかります。
この過度な負担によって発熱する、ということが考えられるのです。
筋肉痛による頭痛や倦怠感、悪寒などの体調不良について
発熱以外の症状として頭痛、倦怠感、悪寒などの症状もあります。
状態は違いますが、原理としては発熱と変わりがありません。
筋肉疲労から発熱につながることがあると書きましたが、熱発する前には悪寒が走ります。
これは風邪をひいた時と同じです。
自分の体温が上がれば周囲の温度は下がることになるので、寒気を感じるのです。
そして温度の変化が大きいほど悪寒の度合いも強くなります。
頭痛については肩こりがひどい時と似ているようです。
上半身に偏った筋肉トレーニングなどをしすぎると、肩周辺がこわばります。
これが頭痛につながるのですね。
倦怠感に関しては言うまでもなく疲労が原因です。
これとは別に勘違いしがちなケースがあります。
インフルエンザに感染している時です。
なんとなく疲れがたまって発熱、それに合わせて筋肉痛もある。
これを筋肉痛や疲労で発熱したのかも、と勘違いしてしまうのですね。
筋肉痛が原因で起こる体調不良への対処・病気などとの見分けについて
痛みや熱、どの症状が先に来たかということはいちいち覚えてはいないですね。
高熱が続くから筋肉痛が原因かも、と思っていたらウイルスに感染していた。
筋肉痛はインフエンザでよくある症状なので、なおさら勘違いしてしまうというわけです。
では一般的な筋肉痛に話を戻しましょう。
軽い筋トレ、筋肉痛で悪寒がするほどの発熱はすることがないのは前述したとおりです。
しかしそういった軽いトレーニングであっても、普段まったく運動しない人。
身体を動かすことに慣れていない人が急に無理をすると負担が人並み以上にかかります。
その結果発熱、頭痛などの体調不良になることは十分考えられます。
そうなったら休むしかありません。
通常の風邪の対処と同じということになりますね。
筋肉痛自体を抑えたい場合は「筋肉痛で寝れない!和らげる、ほぐす3つの意外すぎる方法!」の記事を読み、対処しましょう。
このようにならないためにも、無理のかからないペースで運動を始めることは非常に大事でしょう。
とは言え、症状があまりに重い場合には病気の可能性もゼロではありません。
「筋肉痛が治る期間は何日くらい?長いと病気の可能性もある?」でも書きました通り、以下のような病気が考えられます。
慢性疲労症候群・リウマチ性疾患などがもととなる筋肉痛やそれに付随した頭痛。
脚気につながると言われる潜在的ビタミンB1欠乏症。
特に危険だと考えられるのが筋トレ中の頭痛です。
後ではなく最中、ということがポイントなのですが失神や痙攣をおこす場合があると言われます。
身体に異変を感じ不安があるときは、かかりつけ医などに相談してみましょう。