季節の変わり目に咳や痰が、と聞くと花粉症を想像しませんか。
花粉症の症状の多くは春先に見られます。
しかし秋口など、それ以外の時期でも咳などの症状がみられることがあります。
ではこの場合、花粉症とは別の要因が関係しているのでしょうか。
アレルギー症などと合わせて調べてみました。
季節の変わり目と、咳や痰との関係
季節の変わり目というのは気温や湿度がそれまでとは大きく変化します。
こういった時期には風邪などで体調を崩すこともよくありますね。
風邪を引くと、原因となるウイルスを体外に排出しようとして咳がでます。
またそれに合わせて痰が絡むこともあります。
さらには季節の変化とともに湿度が急に下がることによって、気道が乾燥してしまうことがあります。
このことも咳を誘発する原因となるのです。
呼吸に関係する気管である気道や肺などは、休憩することがありません。
炎症を起こしても働き続けますので、少しでもこじらせると咳や痰が長引く原因となります。
季節の変わり目とアレルギー症状
季節の変わり目に起こるアレルギー症状の代表と言えば花粉症ですね。
今では多くの方がご存知かと思いますが、花粉症は春だけの病気ではありません。
植物は種類ごとに一年中花粉を飛ばしています。
例えば稲アレルギーと呼ばれるものがあります。
この場合主な症状が発現するのは秋口になります。
ただ花粉が飛散するタイミングは、季節の節目に集中する傾向があります。
したがって春先や秋口など、ある期間にとくにアレルギー症状が出やすくなるのですね。
またここ数年で特に問題になっているのが黄砂とPM2.5です。
これらが多く飛散する時期になると咳や痰、目のかゆみを訴える方が近年多くなりました。
季節ごとに咳や痰がひどくなる場合の対処と受診の必要性について
花粉症などのアレルギー症状に自覚がある人は、「またこの時期がきたか」となれっこになってしまいますね。
ご自身に合わせた対処法をお持ちの方はそれでもいいかもしれません。
ただ咳が長く続きすぎる、または眠れないほど激しい場合。
このような場合は喘息や気管支炎に進行してしまうことがあります。
喘息はお子さんだけ、とお考えの方もいるようです。
しかし喘息や気管支炎に年齢は関係ありません。
重篤な場合は命の危機にすら発展することもあります。
胸が痛いほど苦しい場合は、受診をお考えになった方がいいこともあります。
ご心配であれば小児科や内科でひとまず受診はできます。
そこでもっと専門的な検査や治療が必要になれば、紹介状を書いてもらえるでしょう。
呼吸器科、呼吸器内科ではさらに専門的な検査を受けることができます。