紫外線が強くなる5月頃から服装も変わってきます。
上着を着ることが少なくなり、日によっては半そでで過ごすことも増えてきますね。
ちょうどこの頃になると日の当たる部分にぶつぶつとした発疹ができることがあります。
すぐに治まるものもあればかゆみを伴って長引くものまで。
症状はいろいろですが、一体これは何が原因なのでしょう。
またかゆい時に使える市販薬や、自分でできる対処法などを考えてみましょう。
日焼けで発疹ができる原因
日光アレルギー、もしくは紫外線アレルギーという言葉を聞いたことはありませんか。
日に当たることで皮膚になんらかの変化を生じることを俗称でこう呼びます。
日焼けでぶつぶつとした発疹ができる原因は、多くの場合紫外線によるものです。
しかしすべての人が紫外線によって何らかの症状が出るわけではありません。
ではなぜ人によって違うかというと、それにはいくつかの原因があります。
- 紫外線に対して自己免疫が強すぎる体質
- 内服している薬が引き金となっている
- 湿布などの外用薬の塗布部分が日光に過剰に反応している
全てではありませんが、日光による発疹の主な原因がこれらであると考えられています。
日焼けで発疹ができたとき・かゆいときの対処法
日光アレルギーは俗称で、正しくは光線過敏症と呼びます。
そしてこの光線過敏症は発症の要因によって種類分けされます。
光線過敏症の種類、それに合わせた対策を合わせて見ていきましょう。
- 多形日光疹
日光の照射そのものが原因となっています。
衣服などにより紫外線を防ぐことで対処します。
発疹等のかゆみが強い場合はステロイド薬などを用います。
- 光線過敏型薬疹
内服薬との相性によりアレルギー反応が出ると考えられています。
アレルゲンと想定される薬剤の種類を変更する。
かゆみが強い場合は抗ヒスタミン薬などで対処します。
- 光接触皮膚炎
外用薬を貼った部分に日光が当たり、発疹がでます。
患部に日光が当たらないよう注意する。
かゆみが強い場合はステロイド薬や抗ヒスタミン薬を使用する。
以上のようにアレルギー反応が出る要因ごとに対処法が変わります。
https://www.youtube.com/watch?v=gwGrq_rMUn4
日焼けによる発疹に使用できる市販のお薬
範囲が広くかゆみも強ければすぐ病院に行かれるでしょう。
しかし軽い症状であれば手軽に買える市販薬でなんとか治めたい。
そう思われる方は多いと思います。
現に質問サイトなどでは同様の疑問を投稿されている方を多く見かけます。
結論から申し上げましょう。
日焼けによる発疹、紫外線アレルギーに直接作用する市販薬はありません。
皮膚に限ったことではありませんが、アレルギー症状自体はっきりとした因果関係が解明されていないのです。
このサイトで紹介している麦茶アレルギーや蚊アレルギーなんかと同じですね。
紫外線アレルギーについて種類を上げながらご説明しました。
しかしこれらも「おそらくそうであろう」というところまでしかわかっていません。
自己判断で市販薬を使うとかえって症状が悪化することがあります。
ご心配な場合は皮膚科を一度受診してみてはいかかがでしょうか。