腹痛や生理痛など、体調が思わしくないときにじわっと出る汗。
いわゆる脂汗と呼ばれるものがありますね。
特に温度が高いわけでもないのに汗をかく現象。
発生の原因や普通の汗との違いについて調べてみました。
腹痛、下痢、生理痛、貧血、吐き気があるときに脂汗が出る原因
脂汗が出るタイミングは急激な体調の変化が起きた時のようです。
下痢や腹痛といっても、風邪などで数日間続いていた。
こうった症状の場合トイレにいく度に毎回脂汗をかくということはあまりありませんね。
これは生理痛や貧血でも同じなのですが、予想もしていない状態から急激に痛みが走る。
もしくはその前触れの段階で汗が噴き出すことがあります。
しかしこの脂汗、成分については通常の汗とほとんど変わりません。
ただ分泌される個所が額や小鼻周辺など、通常脂分を含んだ場所なのでべとっとしているように感じるのです。
そしてこの脂汗が分泌される決定的な原因は解明されてはいません。
ただそのメカニズムよりも、「脂汗が出るほどの体調変化には注意しましょう」ということの方が重要とされます。
体質的に脂汗がでやすい場合の改善策
脂汗は前述しましたように、いわゆる脂ぎった部位から出る汗です。
したがって額や小鼻周辺がいつもべたべたとしていると、脂汗が出やすい体質と考えてしまうのかもしれません。
女性の場合はお化粧の乗り具合に関係してきますので、気にされる方も多いことでしょう。
しかしこれ、若干誤解があるようです。
ここで触れている脂汗は腹痛や下痢など、急激な体調の変化に合わせて噴き出すものです。
「体質的に脂汗が・・」と考えておられるその汗は、通常の汗です。
ただ脂ぎった部位から多く分泌されているからそう感じるのでしょう。
そしてこの場合考えられる対策は、食事や睡眠による体調管理です。
油脂分や糖分の摂りすぎはべたつき肌の原因となります。
また夜ふかしに合わせ洗顔せずに眠ってしまう、などの行為は肌に脂をため込む原因となります。
こういった点に注意することで、顔周りの脂分の滞留を防ぐ。
結果汗をかいても、気になるほどべたつくことを予防することができるでしょう。
脂汗と体調の変化
繰り返し述べましたように、脂汗の成分は通常の汗と変わりません。
ですからこの「汗」自体をそれほど心配する必要はありません。
ただ問題となるのは、脂汗が出てしまうほどの体調の変化です。
「下痢と腹痛で失神に!原因は自律神経にあった?」でも紹介しましたが、血管迷走神経反射性失神、この長い病名をご存じでしょうか。
これは題名のような症状、腹痛・下痢・貧血・生理痛・嘔吐などが引き金となって起こる失神です。
上記のような症状がいつも以上にひどい場合、身体や脳が強いストレス状態になります。
それによって失神をしてしまうという病状です。
そしてこれほどの痛みを伴う症状の場合、多くは多量の脂汗が噴き出します。
もし電車を待っている駅のホームでこういった失神に見舞われてしまったら・・
などと考えると笑いごとではありませんね。
これは脂汗から考えられるほんの一例です。
いつもと違う多量の脂汗が出る場合、ほかの症状に発展してしまう危険性もあるということを頭に入れておきましょう。