指先をよく使うスポーツの一つであるゴルフ。
また同様に指先をよく使う楽器ではギターやピアノがあります。
上級者になると練習のしすぎなどから指が痛くなることがあります。
経験がおありの方も多いことでしょう。
ではこの痛み、筋肉痛によるものなのでしょうか。
そもそも指は筋肉痛になるのでしょうか
ゴルフやギター演奏をされる方ならご存知かと思いますがハンドグリップというトレーニング器があります。
バネの力を利用して強く握ることで手を鍛える器具ですね。
ああいったトレーニング、大半の方は筋肉を鍛えるつもりで使用しますよね。
ではどの部分の筋肉を鍛えているのでしょうか。
驚かれる方も多いと思いますが、実は指にはほとんど筋肉がありません。
ギターは指先をよく使うので、指の筋肉を鍛えるつもりでハンドグリップを使用するかもしれません。
しかしこれによって鍛えられる筋肉は手首から肘にかけて、つまり腕の部分です。
それでは指はどのような仕組みで動いているのでしょうか。
指の曲げ伸ばし運動は腱の働きによるものです。
大雑把な説明となりますが、指に近い手首などの筋肉が指の腱を引っ張ったり伸ばしたりします。
それに連動して指が伸びたり開いたりするのです。
ここまでで出る結論の一つとして、指にはほとんど筋肉がないので筋肉痛にはなりません。
指の痛みによって考えられる病気・ケガと病院への受診について
ではなぜ運動などによって指が痛むのかという疑問が残りますね。
先ほど指は腱の動きで曲げ伸ばししていると述べました。
つまり指の痛みは腱の痛み、腱鞘炎なのです。
詳しい説明は省きますが腱鞘炎は文字通り腱の炎症によって起こる痛みです。
ばね指という病名をお聞きになったことはないでしょうか。
これは指を曲げ伸ばしする際、バネ仕掛けのように跳ねる動きをするもので痛みをともないます。
これも腱鞘炎の一種で、指の痛みとしてはよく見られる症状です。
そしてばね指になる原因はずばり、指の使い過ぎです。
腱鞘炎の痛みへの対処は安静にすることです。
プロゴルファー、プロギタリストであればそうは言っていられないかもしれません。
しかしそういった方には専門のトレーナーやかかりつけ医がいるので、対処もプロまかせです。
わたしたちのように趣味としてたしなむ程度で、それによって腱鞘炎になった場合。
この場合は原因となる運動をしばらく中断して安静にするしかありませんね。
それかこのようなストレッチをやってみるくらいしか対処法はありません。
しかし炎症が急激、かつとても我慢ができないほどひどくなるケースもまれにあります。
この場合は治療が必要になりますね。
局所に注射を打つだけで治るものから、場合によっては手術による切開が必要になるものまで。
この場合の診療科目は整形外科が専門となります。
大がかりな治療となると費用もかさみますし、治るまで時間がかなりかかります。
痛みを感じたら適度に休憩を入れるよう心がけましょう。
筋肉痛については他にも記事で書いています。
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