突然、心臓がドキドキ、バクバクと脈打つときがあると、何か大きな病気が隠れているのではないかと心配になりますよね。
一過性のもので、病院へ行くほどではない気がするけれど…、
疲れかな?ストレスかな?
色々な原因を考えてみます。
病院で調べてもらうのが一番安心だけど、どのような病気があるか、前もって少しでも知っておきたい。
そんな方のために、心臓の動悸についてまとめてみました。
心臓のドキドキする動悸…、原因は?
心臓の役割は、そのポンプ作用により、血液を体の隅々に送り届けることにあります。
1分間に、なんと約5ℓもの血液量を送ることができると言われています。
普段は、ドクンドクンとリズムカルに動いているのですが、病気などが原因でドキドキといつもと異なる違和感に気付くことがあります。
心臓内の血液が不足したり、血圧が変化したときなど、心臓は懸命に正常を保とうとし、脈拍の回数が一時的に増加するようです。それが“動悸”です。
ただ、病気ばかりが原因ではありません。
健康な人でも、コーヒーなどの嗜好品を摂取したとき、動悸を感じることがあります。
このように、一口に動悸と言っても、心配のないものから、治療が必要なものまであります。
では次に、具体的な病気をご紹介しましょう。
動悸が教えてくれる身体の不調
動悸が原因の心臓病
- 虚血性心疾患
血管に動脈硬化や血栓ができ、血液が上手く流れなくなる病気。少ない血液量を全身に送り出そうとするため激しい動悸や、左腕、背中に痛みが出ます。
- 弁膜症
心臓には4つの弁(大動脈弁・僧房弁・三尖弁・肺動脈弁)があります。その弁が狭くなることで、不整脈が起こり、動悸が現れます。
ストレスが原因の動悸
人前でのプレゼンや、スポーツの試合の前など、心臓がバクバクすることがあります。
強いストレスから回避したいという心理的な働きがあり、これも動悸の一つです。
緊張により、血圧が上がると、高い血圧でも血液を送り出さなければならないため、激しい動悸が起こると考えられています。
ストレスの原因が解消されると動悸が治まるのが特徴です。
ご自身の動悸のサイクルを見直してみましょう。
緊張状態で動悸が多いという方は、ストレスを減らす生活を心掛けると良いですね。
その他の原因
発熱や高血圧、糖尿病など、様々な体調不良によって動悸が出ることがあります。
動悸の原因が分かっている場合、その原因を取り除くことで改善されます。
動悸がするときの対処方法は?
まず、簡単にできる対処方法として、動悸がストレスによるものだと考えられる場合、まずは大きく深呼吸しましょう。
気持ちが落ち着いて動悸が治まるようであれば、心配のいらないケースだと考えられます。
また、動悸が起こった時、自分の脈拍のリズムを知っておくといいですね。
健康な脈拍は、年齢にもよりますが、1分間に60〜100回が目安です。
深呼吸しても改善されない、だんだんひどくなる、もしくは、痛みがある場合、早めに循環器科を受診しましょう。
脈拍の記録も診断の貴重な判断材料になります。
病院では、聴診、レントゲン、心電図検査、エコー検査がありますが、いずれも痛みを伴うものではありません。
検査によって、病気の有無が判明できるようになっています。
普段と違う動悸がある場合は、決して自分で判断せず、リラックスして検査を受けて下さいね。