ロキソニンをご存知の方は多いと思います。
痛みには速い効果をもたらす解熱鎮痛剤ですが、何故か腰痛には効かないのではという口コミがあるのです。
ではその噂の真相を調べてみましたのでご紹介します。
ロキソニンをご存知ではない方へ
ロキソニンは痛みなどに速く効く特徴を持つ解熱鎮痛成分(ロキソプロフェンナトリウム水和物)を含有しています。
このロキソプロフェンは極めて安全性が高く、効き目も良いので一番良く使われている解熱鎮痛薬です。
炎症などを鎮めて、腫れや発赤、痛みなどの症状を抑えて熱を下げる作用もあるのですが、対症療法薬ですので、熱や痛みの原因そのものを治すことは出来ないのです。
- 化学構造的には、プロピオン酸系に分類されます。解熱、鎮痛、消炎作用を均等にもち、比較的副作用の少ない系統です。
- 体の中に入ってから活性型に変化をして効果を発揮するプロドラッグ製剤で、効果を発揮するタイプです。
- プロドラッグですので、胃腸へ負担が軽減されています。眠くなる成分は含まれておりません。
ロキソニンは果たして腰痛には効かないのか?
痛みは、体の異常であるとか危険症状を伝える為のシグナルであるということは、健康に過ごす為に痛みとは重要な役割を果たしています。
必要のない時まで痛みが表れると逆に健康を害してしまいます。
著しい体温上昇がある場合には体力の低下を招きます。
そこで、これらの痛みや体温上昇を抑える薬としてロキソニンが使用されます。
ですが、ここにきて痛みに効果を発揮する筈のロキソニンは腰痛には効かない、という口コミが出てきています。
書き込みのなかには、「私はロキソニンのジェネリックが全然効かないのです」この方は正規のロキソニンを購入して痛みが緩和されたそうです。
他の人は、「ロキソニンのジェネリックが効かないことは、よく耳にします。プラセボ効果もあると思いますが、ジェネリック品は先発品の80%以上の吸収なら承認されることも原因の一つではないかなと思います。」という事で、どうもジェネリック製品に噂の真相があるようです。
ロキソニンはかなり効果の高い鎮痛剤なのですが、”効かないなぁ”という人ももちろんおります。
このようにロキソニンが効かないという理由は、痛みが慢性化していて、かなり悪化してしまっている場合が多いのです。
腰痛の痛みには 大雑把に別けて2種類あります。炎症による痛みと神経そのものが損傷して痛みが出るものとです。
炎症の痛みには ロキソニンは効きますが 神経そのものの損傷の痛みには ほとんど効果がありません。
つまり、現実的には 腰痛の痛みの緩和程度の効果しかありません。
ロキソニンを飲めば たちまち痛みが消えて 普段の生活が出来るのではという期待には 応えられません。
ロキソニンよりも鎮痛効果がより高いボルタレンがありますが、胃腸障害のリスクが大きくお勧めできません。
腰痛の原因としては、腰椎そのものの異常の場合もあるし、過労や精神的ストレスなどの場合もあります。
腰椎の変形や 器質的な問題がなければ 日常の行動に工夫をすることで 腰痛を予防することも可能です。
結論として、ロキソニンなどの鎮静剤は一時しのぎにしか過ぎません。
元々痛みというのは体が脳に発している信号なのですから、無理に押し殺してしまうと、体の変調や不調に気づく事すらなくなってしまいかねません。
ですからロキソニンでも効かないような痛みの場合、痛みを消す事も大事ですが、そもそもの痛みの根本の治療を考えた方が良いと言えます。
「ロキソニンは腰痛には効かない」という方は、その腰痛の痛みの原因をはっきりと掴んでいません。
自分が考えている原因とは全然違う、もっと深刻な症状であるかもしれません。
特にロキソニンでも効かないとなると、そうした重症である可能性も普通より高いと思われますので注意が必要です。
痛みの治療を専門とする病院に行き適切な診断を受けるようにして下さい。
腰痛の痛みにロキソニンは効かないという噂は、裏を返せば痛みの原因を自分自身の勝手な判断で解釈している事に他なりません。
ロキソニンなどを服用しても痛みが引かない場合は医師の診断が一番最良です。