2次会などでカラオケへ行き、翌日喉が痛む。
また長引く咳などで、同じ様に喉やその周辺が痛む。
こういった場合の痛み、これは筋肉痛によるものなのでしょうか。
そもそも喉が筋肉痛になることはあるのでしょうか。
カラオケや咳による喉の痛みと筋肉痛との関係
原因に関わりなく、喉やその周辺が痛むことを咽頭痛といいます。
咽頭痛は筋肉に関係した痛みもあれば、炎症による痛みも含みます。
お酒を飲んだあと、その流れでカラオケというパターンがよくありますね。
そして行ったお店でもまたアルコールを頼むこともありますし、喫煙者がいれば同室で煙を吸う事にもなります。
喉、声帯周辺には筋肉がありますので酷使すれば筋肉痛になることもあるかもしれません。
しかしアルコールや喫煙などを考慮すると、喉の炎症と考えることもできます。
実はこのあたりの因果関係を明確に見極めることは困難なようです。
喉が痛いということで受診をしても、筋肉痛と診断する医師もいれば炎症によるものと診断する医師もいます。
カラオケや咳による喉の痛みは筋肉痛の可能性もあるが断言はできない、といったところでしょうか。
喉に筋肉痛などの痛みが出たときの対処法
カラオケなどに限らず、職業柄声をよく出す環境にいる方はよく喉を痛めます。
これが間違いなく筋肉痛である、と断定できないことは述べました。
ただ筋肉痛であれ炎症であれ、酷使したことによって疲れていることには変わりありません。
こういった場合、身体のどの部分でも同じことなのですが使用を控えて安静にするということが一番です。
肩や足などであれば冷却シート、湿布などを用いて応急処置をすることもできます。
⇒筋肉痛は冷やすor温める、効果的なのはどっち?湿布は温感、冷感どっち?
しかし喉の場合は外側から処置のしようがありません。
したがって痛みからの回復には休養が最重要となってくるのです。
喉の痛みから考えられる病気や怪我と受診について
喉の痛み、すなわち咽頭痛に関係する病気はたくさんあります。
最も考えられる病気は、声帯ポリープが代表的でしょう。
歌手の方がこの病気になり、コンサートをしばらく延期しますといったニュースを聞くことがありますね。
こういったニュースを見ると、相当喉を酷使するプロだけのものと思いがちです。
しかし近年カラオケポリープと呼ばれる、カラオケが原因の声帯ポリープが珍しくなくなりました。
これは筋肉の痛みではなく、喉の炎症が原因となっています。
カラオケスタジオは締め切った部屋でかなりエアコンを強めにかけています。
大勢で騒いでいる時は気にもしませんが、相当室内は乾燥しています。
それに加えてアルコールと喫煙。
声帯を痛める条件は十分すぎるほど揃っていますね。
こういった咽頭痛のほか、感染症によるものや腫瘍。
または循環器疾患に関係して喉が痛むこともあります。
咽頭痛から考えられる病気は実に多くの種類があります。
痛みが長引く場合はあまり軽く見ずに、耳鼻咽喉科への受診を考えましょう。