首や肩の痛みは、大半の人が一生のうちに一度は経験すると言われています。
それほど大げさな言い方をしなくてもよく耳にする症状ではありますね。
では首の痛みの主な原因は筋肉痛によるものなのでしょうか。
肩の痛みと合わせてストレスが原因と言われることもありますが、実際はどうなのでしょう。
対処法などと合わせて調べてみました。
首が筋肉痛になることはあるのでしょうか
人間の頭はかなり重いということはなんとなくご存じかと思います。
実際どれくらいの重さがあるのでしょうか。
個人差があるので正確には計測する必要があるのですが、一定の基準があります。
それは体重の約10%が頭部の重量に値する、というものです。
体重50kgであれば約5kg、男性であれば6~7kgくらの重さになります。
これだけの重量を支えているので、少し無理をすれば筋肉痛になる可能性は十分にあります。
同じ姿勢を長時間続ける、その他首や頭に負担がかかる動作を長く続けるなど。
こういったことで筋肉痛になることはあるでしょう。
首の痛み(筋肉痛)とストレス
強いストレスを感じると頭痛や肩こりになる場合があります。
全身に力がはいる、つまり力んだ状態になり筋肉が張ってしまうのですね。
これに連動して首が痛くなることも当然ありますが、その仕組みについて少し詳しくみていきましょう。
人間の神経は大きく分けて交感神経と副交感神経の2種類にわかれます。
交感神経は活動につながる働きをし、副交感神経は安静につながる働きをします。
ストレスによって神経が過敏になっている時は、交感神経が活発になりすぎている場合があります。
それによって必要以上に身体に力が入り、症状の一つとして首の筋肉が痛くなる可能性はあります。
この状態が長く続きますと、単なるストレスではなく自律神経失調症と診断される場合もあるのです。
首の筋肉痛の治し方や対処法
肩や手足などの一般的な筋肉痛はいろいろな治し方、対処法がありますね。
軽いストレッチでだんだんと慣らす、また湿布で冷やしたり温めたりするなど。
ただ首に関してだけはあまり素人判断で対処しない方がいいようです。
首の骨は頸椎と呼ばれますが、この頸椎には神経が集中しています。
脳を伝って身体全体に指令を出すバイパス器官とも言えます。
こんな噂話しを聞いたことはないでしょうか。
「頸椎・首の骨をポキポキと鳴らしていたら下半身不随になった」
頸椎がずれると中を通っている神経を圧迫することがあります。
この状態が頸椎ヘルニアですが、神経自体が万が一断裂してしまうとそこから先の神経伝達は途切れてしまいます。
骨を鳴らして下半身不随になったというのはこの辺りを一気に短縮した極論です。
しかしそういう危険性があるということは確かなのです。
その他にも線維筋痛症やリウマチ、捻挫、自律神経失調症など首の痛みにまつわる病気は数多くあります。
しばらく安静にしていても治まらない場合は受診も考えましょう。
骨や筋肉の痛みの専門家は整形外科です。
受診科目に迷われたらまずは整形外科が診察科目に入っている病院をたずねてみてください。