ガムに関しては昔からいろいろな噂があります。
飲み込んでも大丈夫、もしくは飲み込むのは危険。
また消化の関係で下痢になる、または便秘になるなど。
そもそもこういった噂に根拠はあるのでしょうか。
またガムの原料は体内で消化されるものなのでしょうか。
そもそもガムは飲み込んでいいものなのでしょうか
日本チューンガム協会というものをご存知でしょうか。
チューンガムを製造販売するメーカーが協賛・運営している会員制の団体です。
ここが運営するホームページにガムに関するQ&Aが記載されています。
詳細はそちらから確認できるのですが、ガムを飲み込んでも大丈夫かどうか。
これについては「大丈夫です」との回答があります。
ガムの主成分は人間の体内で消化吸収されないものからできているそうです。
したがって飲み込んでも便と一緒に排出されるそうです。
だからといって加減なくどれだけ飲み込んでもいいというわけではありません。
ここで言われているのは「うっかり飲んでしまっても」緊急に手当てするような必要はないというレベルの話です。
ガムの主成分と消化について
ガムは周囲が香料や甘味料でコーティングされている商品がほとんどです。
今回話題に触れているのはコーティングを省いたガムの土台となっている部分ですね。
これをガムベースと呼びます。
ガムベースの代表的な成分を挙げてみましょう。
- 植物性樹脂
- 酢酸ビニル樹脂
- エステルガム
他にも数種類ありますが、これら主成分があの独特の食感の正体です。
これらの成分は動物実験などでも消化されないことがわかっています。
したがってうっかり飲んでしまっても、主成分のガムベースは便と一緒に排出されるというわけです。
ガムを飲み込むと便秘や下痢になるというのは本当でしょうか
「ガムを飲み込むと下痢になる?」
この噂の正体はガムに含まれるキシリトールだと考えられます。
キシリトールと相性が悪い場合は腸が反応して軟便になることがあります。
これは飲み込むかどうかとは関係ありません。
ただガムを多く食べて下痢になる人が少なくないことから、このような噂がたったのでしょう。
「ガムを飲み込むと便秘になる?」
これはいろいろな噂が混ざってしまっているようです。
おそらくは便秘解消法としてキシリトールガムを噛むといいらしい、という噂が発端のようです。
前述したようにキシリトールは相性が悪ければ便が緩くなります。
これを便秘解消に活用できないか、というあたりから主旨が前後してしまったようですね。
これら2つの噂をまとめますと、キシリトール入りガムは確かに便が緩くなることがあります。
しかしこれは腸がその成分に過敏に反応しているからで、健康的な便の出方ではありません。
間違っても便秘解消にガムを大量に噛む、ということはやめましょう。
別の報告では甘味料のソルビトールによって著しい健康被害が見られたというものがあります。
何事もほどほどが大切です。
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