「スイカの種を食べると盲腸になる」
いつ頃、だれが言い出したのでしょうか。
出元はさだかではありませんが、子供頃など一度は耳にしたことがあると思います。
それとは逆にスイカの種は食用になるという噂もあります。
スイカの種、食べてもいい・食べてはいけない、どちらなのでしょうか。
スイカの種は食べても大丈夫なのでしょうか。盲腸の噂はホント?
よく聞く噂、スイカの種を食べると盲腸になるというもの。
結論からいいますとこのことに対する根拠は全くありません。
盲腸は虫垂炎ともいい、文字の通り虫垂が炎症を起こす病気です。
原因はいろいろありますが、その中の一つに異物の混入があります。
スイカの種で虫垂炎になるといううわさは、種が異物として混入するからと考えられているからでしょう。
しかしスイカの種は大きすぎて虫垂に入り込むことはできません。
つまりスイカの種と盲腸は全く関係なく、ただの噂や迷信の一種なのです。
では、盲腸にならないにしてもうっかり食べてしまって大丈夫なのかどうか。
これも結論を言いますと、全く問題ありません。
手を加えていないスイカの種はとてもかたい殻でおおわれています。
うっかり飲み込んでもほとんど消化されずに体外に排出されるのです。
またもし体内で消化されても、成分は一般の植物の種と変わりません。
タンパク質などから構成されているので身体に害を与えることはないのです。
とは言え限度というものがあります。
消化されないとわかっているものを大量に食べれば腹痛などにはなるでしょう。
未消化の固形物は身体にとっては異物でしかないのですから。
スイカの種に含まれる栄養価
スイカの種は食べても大丈夫だということはわかりました。
しかしそれだけでなく種は、実は栄養価がとても高いのです。
スイカの種の主な栄養素は、タンパク質・ビタミンB・ビタミンC・ビタミンE・ミネラルなど。
また種でありながらコレステロールを含まないという特徴があります。
お詳しい方はここでピンとくるかもしれません。
そうなのです、スイカの種はナッツ類と同じ特徴で構成されているのです。
中国では皮を炒って割りやすくし、中身を食べるなど食用として一般的です。
日本では厄介ものの扱いとなっていますが、海外では食用として用いられることが珍しくありません。
また種類の特徴である炭水化物についても100g中13gほど。
そのうち7g程度は食物繊維とされ、血糖への影響も低いとされます。
ナッツ類は栄養価が高すぎて、食べ過ぎが問題視される場合があります。
スイカの種はこの観点からみてもお勧めの食材と言えるでしょう。
今まで捨てていたスイカの種が食べられるかもしれない。
少し興味がでてきましたね。
調べれば調理方法などは案外いろんな所で紹介されています。
これを機にスイカの種の調理に挑戦されてみてはいかがでしょうか。
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