しゃくれた顎は生まれつきだからしょうがない。と思うかも知れません。
しかし、それはどのような基準でしゃくれ顎というのか、原因は顎に肉の付き過ぎか、また他に原因があるのか、気になる方の為に調べてみましたのでご紹介します。
しゃくれ顎の原因
顎の形態は他の人とそれほど変わっている訳ではありません。
確かに遺伝的要素もあるのですが、大抵の場合顎の使い方にあるのです。
骨の形が尖っている訳ではなく、顎の関節が突き出すような形で固まってしまっているのが主な原因とされています。
生まれつきなのか?
生まれたての赤ちゃんの顔を良く見たこと有りますか。
生まれた時からアントニオ猪木氏のような顎になっていますか?
赤ちゃんの頃はしゃくれの顎でなかったのに、幼児の頃からガムを好んで噛んでいたとか、楽器などを吹くことが大好きで顎を使い過ぎてしまったとかが原因で、顎が変形してきたという事も有り得ます。
この様な事の積み重ねで、しゃくれた状態で顎関節が固まってしまっているのが要因の一つと言えます。
歯を食い縛るような状況の繰り返しや、日々の過剰なストレス等によっても、顎の骨を固めてしまう要因と考えられます。
また虫歯の放置や、食事の時などに片側で噛む癖、肩ひじを当てて顔を支える癖なども要因と言えるかも知れません。
顎に肉が付き過ぎたせいなのか?
顎についた肉は最も落としにくいと言います。
手で触れてみると良く分かると思いますが、元々頬と顎は脂肪が付き易い部位なのです。
特に顎は、顔の筋肉が弱くなると、頬で支えきれなくなった脂肪が顎に落ちてくる為に、脂肪が厚く付いてしまうのです。
では、その要因はというと、
- 体重の増加による事
体重が増加すると単純に皮下脂肪が増える事により、支えきれなくなった脂肪が下垂して顎に溜まる。
いわゆる二重顎がこの状態です。
- 顎の筋肉が落ちる
顎は顔の一番下方に有ります。
その為、加齢などによって表情筋が衰えてくると、顔全体の皮膚がたるみます。
そして、「あご」の部分まで脂肪が落ちてきてしまいます。
また、食事の際に噛む回数が少なくなることも筋力低下の原因です。
現代は、昔に比べて固いものを食べる機会が少なくなり、普段の食事時の「咀嚼(そしゃく)」の回数が極端に減少しています。
近年では殆どの食材が加熱調理された物が多くなり、全体的に顎を使わなくても食べることができる様な食事が好まれるようになっています。
それゆえに、顎の筋肉を使う機会が少なくなってしまい「あごのたるみ」を招く原因となっているのです。
しゃくれの基準
では、しゃくれ顎の基準はどの程度を指すのでしょうか。
- オトガイの長さの基準では、下口唇下端~オトガイ先端までの長さが女性で35mm、男性で38mmが平均値であると考えられています。
- オトガイの幅経は左右鼻翼間幅径から左右光彩内側縁間幅径の間であることが望ましいとされます。通常は女性で35mm程度となります。
- 横顔で、オトガイの突出度合いを評価するのにはRicketts(矯正の世界での著明な学者)のE-ラインが有名です。この基準は、鼻尖とオトガイ最突出点を結ぶ線、すなわちE-ラインに対し、口唇がやや内側かそれに接することが望ましいとされています。
オトガイの解剖学的評価の図を参照すると分かりやすいです。
顎のしゃくれの原因は生活習慣にも原因があることがお分かりかと思います。
顎を使わない食生活や体重の増加の要因の他に、驚く事に、スマートフォンの使いすぎも原因の一つだという事ですよ。
無表情で下を向いている姿勢が良くないという事です。
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